ダクトの素材

空調経路を確保するための配管やダクトを板金加工して、取り付け工事を行います。ダクトに使われる素材は亜鉛鉄板が一般的ですが、吸音性の高いグラスウールを附属させたものもあります。これは、会議室やオフィス、映画館といった静かさが求められる場所向けの加工です。

グラスウール

内部に吸音材を施す必要がある従来のダクトと比べて、軽量かつ吸音性にすぐれているのがグラスウールです。会議室や映画館のような静かな空間や、焼肉店のように客席ごとにダクトを設けるタイプのお店でよく使われています。軽量であることで、地震による落下時の被害を最小限に抑える効果が期待できます。

亜鉛鉄板

加工がしやすいグラスウールと比べて、施工費用が抑えられるのが亜鉛鉄板です。亜鉛は耐食性が優れているため、亜鉛鉄板製のダクト設備は、油煙が多く湿度の高い厨房設備や工場等でよく使われます。

ステンレス

耐食性・耐久性・耐候性に優れているステンレスダクトは、工場でよく使用されています。工場の中でも海岸に近いところでは通常の配管では錆びやすく、また、薬品やガスを取り扱う化学工場だと、一層のこと腐食性に強い素材が求められます。耐久性の高いステンレスダクトを使うことで、将来的なメンテナンス費用の節約にもなります。

ダクト・配管のシーミング

シーミング(ハゼ折り接合)は、素材の縁を曲げて絡ませ接合する方法のことです。ダクト板金では、溶接ではなくシーミングで配管をつなぎます。シーミングで重ね合わせて鉄板を絡めることで、接合部に厚みがでるので溶接よりも耐久度が上がります。

スパイラルダクト

フープをらせん状に巻いて、シーミングで接合したダクトです。角ダクトと比べて摩擦損失が小さいため、長持ちしやすい特徴があり、排気ダクトや粉塵ダクトなど、ダクト内部を損傷しやすい環境下でも使える性能があります。吊り金具を使うことで簡単に取り付けられるので、施工性が高いのも特徴です。

排気ダクト

汚れた空気を外に排出するのが、排気ダクトの役割です。排気ダクトは工場や飲食店の厨房、オフィスビル、病院など様々な建物に設置されています。特に工場や飲食店の厨房に使われるダクトは、内部が油煙や粉塵などによって損傷がしやすいので、耐久性のある素材を選ぶ必要があります。また、飲食店は特に「臭い」に気をつけなければなりませんので、効率よく換気が出来るようダクトの設置場所にも気を配り慎重に設計を行います。

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