下地処理の重要性

左官工事を行う上で重要なのが下地処理です。例えば内装壁の左官工事であれば、石膏ボードを張り、そのつなぎ目をパテで埋めて表面を平坦にし、さらに全体に下地素材を塗り上げていく作業を行います。基本、仕上げ塗りよりも時間が掛かる工程です。

外壁リフォームの場合だと、既存の壁を高圧洗浄機で洗浄して、汚れを剥がし、亀裂や剥がれをシーリング材で補修する工程を行います。このような下地処理をしっかりやっておかないと、上塗りした建材が剥がれやすくなったり、亀裂が生じる原因になってしまいます。

重ね塗りをする理由

重ね塗りをすることで、ムラを無くして亀裂や剥離を防ぐ効果があります。左官工事では、下塗りを一旦乾かし、次に中塗り、最後に仕上げ塗りと、通常2~3回の工程で施工が行われます。

調温効果と塗り厚

壁材の厚み次第で調湿効果が変わります。厚くすればするほど調湿効果が高まる傾向があり、さらにはひび割れも起きにくくなります。塗る建材によってもその効果は違いますが、塗り厚というのは重要な要素のひとつです。

内装壁下地

下塗りに使われる道具や材料、作業内容を説明します。

石膏ボードとパテ

内装壁の場合、昔の住宅には下地に土壁が使われていましたが、現在は石膏ボードがほとんどです。このボードを壁に繋いでいき、つなぎ目をパテで埋めていきます。パテというのは車のへこみ修理やプラモデルにも使われている充填剤のことです。これで隙間ができないよう埋めてつなぎ目の凸凹を無くし平坦にしていきます。

下地塗り

下地塗りの効果というものは、中塗りもしくは上塗りの粘着性をよくするという意味がありますが、下地の吸水率を均一にするという目的もあります。上塗りをする建材には水分が含まれているので、この水分を吸う下地の面が平坦でないと、上塗りした時に色ムラが出てきてしまいますので、下地塗りで表面を平らに整えていきます。

基本的には、下地塗りは鏝で行うのですが、シーラー処理を行う場合もあります。シーラー処理とは、シーラーという道具を使って、下地を均一にしていく作業です。これは職人さんによって作業の仕方が分かれます。

モルタル下地外壁のリフォーム

外壁の左官工事でよく用いられるのがモルタルです。外気や雨水に晒される外壁には、腐食性が高く耐久性、耐火性にも優れた建材を用いるのが理想で、モルタルはそれに一番適した建材です。ただし、モルタルは経年劣化により、水分が蒸発して亀裂が生じやすく、定期的な点検とリフォームが必要になる場合もあります。

リフォームでは、モルタル壁に生じた亀裂をパテで埋めて下地を作り、上から塗装を施して改装していきます。下地処理がしっかり施されなければ、後々亀裂や剥離が生じる原因になりますので、工事の中でも時間をかけて丁寧に作業を行います。

モルタル外壁の下地処理

施工する外壁の表面を高圧洗浄機を使って洗っていきます。汚れを剥離させて亀裂が生じている部分を見つけ、シーリング材で埋めていく工程です。亀裂を埋めたら表面に、塗装がノリやすくするためのパテ処理を行います。さらにヤスリで外壁の表面を磨いてより平坦にしていきます。パテ処理、ヤスリと作業を繰り返していく流れです。

あとは、粘着性を高めるための下塗りもしくはシーラー処理を行います。ここまでできたら養生を張って、乾燥させ、仕上げの上塗りへと工程が進みます。

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