火災に備えた窓ガラスの防火対策

一般的な窓ガラスは火災時に高温にさらされると、破裂するように割れてその破片が飛散してしまいます。割れてしまった窓ガラスは、窓枠に残った破片が脱落してしまう危険性もあり、そのような事故を予防するため、防火地域に該当する場所の建物では、建築基準法により防火対策を施さなくてはならない決まりになっています。

防火ガラスの特徴

防火ガラスには、大きく分けて次の2つの種類があります。

網入りガラス

ガラスの中にワイヤーを、網の目状に入れているタイプのガラスです。ワイヤーが入ることで、火災時に割れても窓ガラスが飛散しにくく、破片の脱落を防ぐ効果があります。ただ、このタイプの防火ガラスは、ガラスそのものの耐久性が強いわけではありません。空き巣が侵入しようとすれば、簡単に叩き割れるため、防犯上に心配点があるガラスということになります。

防耐火ガラス

防耐火ガラスは、ガラスそのものに防火および耐熱加工を施しているガラスです。フロートガラスよりも、はるかに耐久性に優れており、火災時に20分近く割れずに火を閉じ込める耐火性能があります。約700度近い高温まで耐えられる、高性能なガラスです。また、割れた時にも鋭角な破片が飛び散らないように、小さな粒状の破片で粉々になるよう加工されています。ワイヤーが入っていないので視界もクリアで、外から見た見た目も良いのが特徴です。

防火と断熱性能があるペアガラス

ペアガラスとは、2枚のガラスを組み合わせて中空層を造り、断熱加工を施したものです。中空層には、断熱ガスや防火ジェルが充填されたものや、真空にしたものなどがあります。このペアガラスの素材に耐防火ガラスを使うことで、断熱性と耐火性の両方の性能を高めた防耐火ペアガラスがとても有能です。

防火ガラスの交換時期

ワイヤーが無いタイプの防耐火ガラスの耐用年数は、20年といわれています。ただし、亀裂やヒビがある場合は、十分な防火性能が発揮できませんので、耐用年数に関係無く早めの交換工事が必要です。ちなみに網入りの防火ガラスは、ワイヤーが劣化することがあるので、防耐火ガラスと比べて交換時期は早くなります。網入りガラスは防耐火ガラスと比べてコスト安いですが、性能の面や防犯を考えると、防耐火ガラスを選んだ方が安全です。また、ペアガラスの場合は、断熱ガスを閉じ込めた中空層の密封度が低下した時が換え時、もしくは修理が必要な時期ということになります。

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