さく井工事の役割|北海道中川郡本別町
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さく井工事の役割
さく井とは、井戸を掘ることをいいます。もしかすると「井戸なんて掘ってどうするの?」「井戸なんて、今ではほとんど使われていないのでは?」と思う人もいらっしゃるかもしれません。
たしかに今は、ほとんどの家庭に水道が通っています。井戸がなくても、生活用水に不自由することは考えにくいでしょう。
しかし、井戸は現代でも農業用水や工業用水として活躍しています。日本全国に点在する温泉でも、さく井技術が活用されています。
さらに、1995年に起こった阪神・淡路大震災によって、生活用の井戸が見直され始めました。さく井工事は、そういった社会的な役割も担っているといえるのではないでしょうか。
防災井戸の普及

阪神・淡路大震災では、水道管があちらこちらで寸断され、大規模な断水が起きました。そのため消火活動に支障が出て、被害がさらに拡大してしまいました。
その教訓から、「地震防災対策特別措置法」が施行されました。その中で新たに、井戸が「防災設備」に認定されたのです。
都道府県や市町村などの各自治体が公共事業として防災用井戸を作る場合、さく井費用の1/2が国から補助されるようになりました。これによって防災井戸が一気に普及したのです。
2011年の東日本大震災後には、井戸の被害状況の調査が行われました。その結果、地震後もほとんどの井戸は枯れることなく、緊急時の代用水として役立っていたことが分かりました。
たとえ飲用はできない井戸水でも、消防、トイレ洗浄水、洗濯などさまざまな用途があります。近年では大規模マンションや町内会で共同の防災用井戸を作るという動きも出てきています。
地下水と地盤沈下

「井戸水を汲み上げすぎると、地盤沈下が起きるのでは?」と心配になる人もいるでしょう。たしかに高度成長期には、工業用水として多量の地下水を汲み上げたため、地盤沈下が起こったという例があります。
しかし現在では、工業用水に関する法律が整備され、地下水の利用に制限がかかりました。その結果、都市部では地下水が多すぎて悪影響がでるという、まったく逆の現象が起こっているのです。
鉄道ファンならご存知かもしれませんが、1991年、東京都小平市にあるJR新小平駅で、駅舎が突然1.3メートルも持ち上がり、線路が分断されてしまうという事故が起きました。原因は大雨による地下水の増加で、水の力でホームが浮き上がってしまったのです。
その後の調査で、上野駅や東京駅も危険な状態にあることが分かりました。地下水の浮力を抑えるための対策として、上野駅では地下になんと3万3000トンもの鉄板が敷かれ、浮き上がらないための重りとなっています。東京駅では、1本あたり100トンの浮力に耐えられるという巨大なアンカーを、地下の固い岩盤に130本も打ち込んで浮力を抑えています。
築地市場の移転に関するニュースでは、移転先の豊洲市場の建屋内が地下水で水没している映像が流れました。地震の際に液状化現象が起こるのも、地下水が多すぎるせいだとされています。このことからも、地下水は適度に使ったほうがいいとお分かりいただけるのではないでしょうか。
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