橋梁工事

河川や谷間をまたいで街をつなぐ橋は、インフラ基盤としてなくてはならないものです。安全性はもちろんのこと、地域の景観と調和する構造物が求められることが特徴といえるでしょう。橋梁工事は下部工工事と上部工工事という2つの土木工事によって構成されています。

下部工工事

橋の土台を作る土木工事のことを下部工工事といいます。地中で橋を支える基礎となる部分を作り、橋脚(きょうきゃく)を設置します。河川に架ける場合は川の流れに対して強靭であるだけではなく、流れを阻害することのないように設計しなければいけません。下部工工事の手順は以下の通りです。

掘削

ケーシングと呼ばれる鉄のパイプを使い、パイプの内側を掘削機械で掘りながら土の中に押し込んでいきます。ケーシングを使うことで垂直に深く正しく掘削することが可能です。

鉄筋建込み

掘削した穴の中に、鉄筋のカゴでできた杭を埋め込んでいきます。この作業を建込みと呼びますが、橋脚を支える重要な部分なので、変型等しないよう細心の注意が必要です。

コンクリート流し込み

杭の底の部分からコンクリートを流し込んでいきます。コンクリートが高い位置から落下して分離しないようにトレミー管と呼ばれる機材が使用されます。

仮締切

橋脚に必要な本数の杭を設置したら、周囲に鉄矢板を埋め込み仮締切を行います。さらに、橋脚を設置するのに必要な深さまで穴を掘ります。

杭頭処理とフーチング

杭頭を所定の高さまで削ります。その後、その上にフーチングと呼ばれる土台部分を設置します。フーチングの後に壁を施工し、橋を支える下部工の完成です。

上部工工事

橋梁の支承から上の部分を作る土木工事を上部工工事といいます。支承とは土台と橋をつないでいる部分ですが、一般的に完全に固定せずある程度の余裕を持たせています。これは、強風や台風などによるたわみを吸収するためです。上部工工事には以下のような工程があります。

橋桁架設

橋桁とは橋脚の上に架け渡し、橋板を支える部分のことです。まず、ゴム製などの支承を橋脚の上に設置し、その上にいくつかのブロックに分けた橋桁をひとつにつなげていきます。

床版(しょうばん)・橋梁付属物

床版とは、橋の上を通過する車などの重みを橋桁、橋脚に伝える床板のことです。一般的に橋桁に上手く力が伝わるように凸凹した木の板が使われます。木の板を貼ったらその上からコンクリートを流し込み、シートなどを被せて養生(ようじょう)し、十分な強度のある道路を作ります。そして、床版の壁面に落下防止用の壁などの付属物の取り付けです。

塗装と設備

人や車が通るための橋ならば舗装、電車のための橋ならば線路を架設して、照明や標識を設置します。このようにして、人や車や電車が問題なく利用できるようになれば、橋梁工事の完成です。

橋のさまざまなデザイン

下部工工事と上部工工事によって造成される橋ですが、大型構造物であり必然的に多くの人が目にするものです。そのため、周囲の景観と調和するよう注意が必要です。適切なデザインを採用し、地域のランドマークとなっている橋も少なくありません。代表的な橋のデザインには次のようなものがあります。

アーチ橋

アーチのような橋脚で支えられている橋です。コンクリートの強度を活かせるデザインでもあり、古くからたくさんのアーチ橋が作られてきました。

斜張橋

塔の先端から斜めに張ったケーブルで橋桁を吊ります。強度に優れているので、長い橋を作ることができるのが特徴です。

吊り橋

支柱間をケーブルでつなぎ、さらにそこからロープを下ろして床版を吊った橋です。近年、ケーブル鋼材の進化が著しく、瀬戸内海の小島をつなぐ長い橋にも使われています。

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